高出力動力電源生成器 with ポータブルバッテリー
2021.02.12
ポータブルバッテリーを利用した動力電源発生器の試験機がようやく仕上がり、本日鶴田電機株式会社様のご協力のもと評価試験を実施しました。非常用の動力電源を生成するためには、コストがかかってしまうこと、簡単に持ち運びができないことなど制約が多くあげられます。本プロジェクトでは、ポータブルバッテリーを有効活用し、簡易的に動力電源を生成できないかと取り組みを始めたものです。試作初号機では、おおよそ3KWの動力電源を生成するにとどまりましたが、ポータブルバッテリーもようやく高出力のものがリリースされたため、全体の出力を大幅にアップさせることで約5KW以上の出力が出せるように設計を行いました。
◆対象としている負荷:
・ポンプ
・ファン
・機械式エレベータ等となります。
◆動力電源発生器の構成:
・Poweroak社ポータブルバッテリー(本プロジェクト用に出力をカスタマイズしています)
出力: 2000W 標準
容量: 2000Wh
・AC/DC
・DC/AC
◆試験
試験は、鶴田電機様にて試験用に利用されている動力負荷を利用させていただき、出力を段階的に変更。
安定的に出力を得ることができる容量を計測していきます
負荷
5.0KW → 安定稼働
5.4KW → 2分後にシャットダウン
5.7KW → 2分後にシャットダウン
5.9KW → 2分後にシャットダウン
6.2KW → 瞬時シャットダウン
6.6KW → 瞬時シャットダウン
6.0kW以上は突入電流などの影響もあり、ポータブルバッテリーが瞬時にシャットダウンしてしまう結果となりました。
ただ、ポンプやファンなどはインバータを経由しての構成にすることにより短時間の動作は可能ではないかと考えています。
今後、こちらを使用した実証実験を実施していき、結果につきましては、本ホームページにて報告をさせて頂きます。
※本試作機は一般社団法人諏訪広域脱炭素イノベーション協会からの委託事業として実施しております。