再エネの有効活用と牛舎モデルスタート③(DCリンクと自家消費)
2023.03.01
今日は、設備稼働が約一カ月を経過しましたので、稼働状況をレポートさせていただきます。
前回も記述させていただきましたが、
・暑熱対策
・再エネ電源を多く使用したい
・電力料金を安くしたい
などの前提をもとに太陽光パネルの設置数量を考慮しました。
消費電力は
・冬場 :約40KW~60KW
・夏場 :約80KW~100KW
となり、夏場に合わせた発電量にしてしまうと、冬場に電気があまってしまうという問題が発生します。
ただ、暑熱対策のためにパネルは多く積載したいとのリクエストもあるため、極力夏場の消費電力をベースに、余剰が発生したとしても最大限使いきれるような構成とする必要がありました。
そこで、直流バッテリーであれば、パワーコンディショナの負荷追従機能を利用することで、余剰を有効に活用できることが過去の実証試験でもわかっていることから、今回も同様の構成にて対応することとしました。
システム構成としては、
太陽光パネル:80KW
蓄電池 :157kWh
出力 :40KW
これを2基設置することで、設置した太陽光パネルの発電利用率を90%以上目指します。
2月下旬の快晴の条件で考えると、蓄電池を活用した場合、21時まで放電を続けることが可能となります。
そのため、現在の消費電力に対し、再エネの活用率が30%以上となり、かつ過積載した太陽光の発電利用率は95%以上の成績を収めています。
この時期としてはかなり良い結果を得ることができました。
今後、日射条件がよくなれば、さらに充放電の有効活用ができるようになるため、継続してレポートしていきたいと思います。