太陽光のパワーコンディショナ自立運転機能を最大限に利用するために
2021.09.11
自家消費型太陽光でご依頼をいただく自立運転の話
太陽光パワーコンディショナ(以下、PCS)に接続されている自立運転機能については、実際に使用してみると使用するには非常に不安定かつ使い勝手が悪いという印象です。不安定ということはさておき、使い勝手となると、1.5KWの100V出力がほとんど。また、安川電機の10KW PCSについては、いろいろと設定ができますが、基本は10KWの動力出力となるため、不安定な電源を動力負荷側に使用するのはほぼ利用ができないことが多いという印象です。
以前より、鶴田電機様と取り組んでいる、直流型蓄電池+安川電気のPCSこれらにスコットトランス(6KVA→3KVA x 2)を組み合わせる形で自立運転の容量確保ができないかを検討しました。
安川電機のマニュアルには、このような組み合わせは推奨しない旨は記載されていますが、今回はあくまでも実験となります。
本試験に際し、最も気にしていたのはトランス側の励磁突入電流がPCSに及ぼす影響です。
PCSを自立運転モードとし、スコットトランスの入切を実施したところ、やはりある程度の突入電流が確認されました。
PCS側としては特に動作には問題ないですが、実使用としてこのような構成で問題ないかについては、今後メーカーとの議論が必要となります。
この組み合わせが、もっとも使い勝手の良いBCP用電源となるため継続して検討を進めて行きたいと思います。
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